ブラタモリは毎週欠かさずに観る貴重なテレビ番組の一つです。ブラタモリとはタモリさんがその土地の地形や地質に注目し、古地図や古い書物を用いていかにして今の形になったか?そのルーツを追うことをテーマにした番組です。
歴史上の人物や、そこに住む人々の思いが交差し、ときに合理的に物事が進んでいった様がたまらなく面白いのです。
ロケ地がどのように選定されているのか不明ですが、番組を見るたびにいつか『自分の街に来ないかなぁ』と思ってしまうのです。
今回はふとした思い付きで自分で自分の街をブラタモリしてみたので、資料の集め方や楽しむポイントなどをまとめてみようと思います。
自分に関連する地をターゲットに
住まいや出身地など出来るだけ身近な土地をブラタモリすることが楽しむコツです。観光地や歴史ある地域も良いですが、出来るだけ近く、関連度が高い場所の方が興味が湧くし、想像力が働きます。
シコ助の住んでいる土地について
①図書館の古地図を見ると『電気機械工場』が建っていたと判明。
②その電気機械工場は某有名メーカーの前身の工場と判明。
③某有名メーカーのホームページにアクセスし、沿革を見ると確かにその記載があって感動。
④電気機械工場が何を作っていたかを調べる→近くに河川が必要だったよう。
⑤そういえばこの辺で土壌汚染があった話を思い出す
⑥工場で作ってたものをそのまま産廃すると土壌汚染になることが判明。
こんな感じで良くも悪くも点と点が繋がる気持ち良さを感じることが出来ます。周りからみるとどうでも良いことも自分に近く、関連する事柄はやはり実感を持ちますし、意味を持ちます。
変わらない部分から読み解くのが面白い

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古地図を見ているとわかるのですが、主要な道路はほとんどその位置を変えていません。また川の流れや地形も全く変わりません。社会の授業でたまに山を切り開いたり、埋め立て地を作る話を耳にしましたが、自然が作り出した形を大きく変えることはありません。
この変わらない地形に合わせて歴史が作られるので、例えば道が合流する場所が栄えたり、険しい山の上に城を建てたり、トンネルの入口と出口で使われる石が違っていたりします。ここの推理が楽しすぎです。
歴史のないところには何もない
シコ助の土地には勤めている会社と取引のある会社の前身の工場が建っていたというレアな歴史を知ることになりましたが、古地図を見ていると周りはほとんど田んぼでしたし、ブラタモリで連発する目立った地層や地形など近くにありませんでした。出来るだけ自分に近いところが良いですが、無い物は無いので手っ取り早く範囲を広げてみることです。
歴史館で興味を持つ
〜歴史館〜郷土博物館などその地域個別に歴史を扱った資料館が存在します。
まずばそこに行って歴史のある部分、興味を持ったものを掘り下げていくのもよいと思います。
その地域の歴史について、歴史館で働く人は面白いポイントを知っています。かなり丁寧に教えてくれるので沢山質問してみるのも良いでしょう。
古い地図を探す
ブラタモリには必須の古地図、古地図を手にいれるにはそれなりの努力が必要です。観光地や歴史ある地域を除いて古地図が存在しているか怪しいところもあります。これは下記の記事にまとめました。
古い地図の購入と古地図アプリや図書館の活用法 - 200光年軍隊手帳の中身
地形を知る
地形図は3Dで立体的に見ることが出来るスマホアプリがオススメです。
断面図も余裕で作れます
見通しが出来るかどうかの判定も
また地形から何かを読み解くならばその参考書も用意しましょう。以下の2冊をお勧めします。
地形で読み解く古代史
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地形と地層の両方側から知識を付けていきましょう。
まとめ
とにかくブラタモリが面白くて自分の街を調べるキッカケとなったのですが、もっと他の人(とくに近くに住む人)が自分の街をブラタモリしてくれてブログに書いてくれればなぁと思っています。あらゆる視点からこの地域を楽しみたいと思います。