ひろゆきが考える役立つ知識とは、経緯や、動機を知ることで同じような事象に対して人間はどんな反応をするのか?という予測の材料になるものと提言しています。
また普段見ているニュースやドラマなど流行りの事象に関する知識は数年で無意味になるし、ネットで調べたら済む話で蓄える必要のない知識だと考えているようです。
その役立つ知識の定義を踏まえて下記の条件の本をオススメしています。
・今後10年以上も影響を与える技術や文化に関する話。
・結論に至る経緯と理由に筋が通ってる。
・資料から組み立てられていて、個人の感想を書いてるわけではない。
・一般的な”常識”とは違う結論や発見がある。
ひろゆきの『役立つ知識』というものに共感しまたその中で紹介されていた本を全て読むことにしました。
どれもスゴ本でオススメなので紹介したいと思います。
銃・病原菌・鉄
一例を挙げるとポリネシアの『マオリ族』が『モリオリ族』を殲滅した例から、1000年前まで同じポリネシア人だった2つの種族がいかにして技術の差、武器の差、グループの統率力の差がついたかを無数の事例や知識をもとに著者の科学的論証手続きによって解説されます。住む環境によって全く違う部族になりうる人間性はある事例に対して『人間はどう考えるのか?』のヒントになり得ます。人類の歴史に沿ってこのような考察が散りばめられ読みやすくめちゃくちゃ楽しめる一冊です。
コンテナ物語
ほんの50年ほど前まで港の荷物の揚げ降ろしは穀物の入った袋や酒ビンってことで基本マッチョな人海戦術でした。輸送コストがハンパないので製造業の工場は港の近く消費地と生産地の距離がそのまま参入障壁な世の中でした。それがコンテナ物流システムを使うことによって地味なように見えて大変なイノベーションが起きたという話です。既得権益者など旧体制をどうするか?などその辺りの話もかなり有益です。ビルゲイツも進めた間違いない一冊。
目次が地味すぎだけどめちゃくちゃ面白いです。
サピエンス全史

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
- 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Kindle版
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サピエンス全史は面白い。これは間違いなくオススメです。社会科の授業で習ったホモ・サピエンスやネアンデルタール人というキーワードの背景を今更知ることに何度も悔やみます。ホモサピエンスがどうやって社会を形成し、いかに生き残ってきたかを読み進めながら、我々ホモサピエンスとはどういった生き物なのでこれからどこに進んでいくのか?を多角的に考えることができるとんでもない良書です。下巻はホモサピエンスを知り、これからの幸福について考える一つのきっかけとなりました。
生命・エネルギー・進化
上の書籍に比べて読み進めるのに難易度の高い書籍でした。専門知識が必要で物理も生物も知っておかなければ理解できないような内容ばかりです。ずっとネットを片手に読み進めていました。生命の起源についての考察が面白くて、今私たちが複雑な生命としてある姿は必然性を持っていると説得力を持って示します。つまり地球外に生命が存在した場合、同様のプロセス、共通の形式を持っているに違いないと繰り返し語ります。どこまでが仮説でどこまでがわかっていてが理解できる、人類史よりももっと深く本質的な部分を探る知的好奇心をくすぐる本です。
以上、ひろゆきの役に立つ知識に関するオススメ本でした。

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 作者: ひろゆき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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