待ちに待ったふろむださん(@fromdusktildawn)の書籍が発売されました。
分裂勘違い君劇場というブログでふろむださんのファンになって今回の初書籍はめちゃくちゃ興奮して読み終えました。今回は人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているの感想を書いてみようと思います。
錯覚資産とは
錯覚資産とはふろむださんの本で言われる造語で特に心理学の用語にはありません。
人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚は
一種の資産として機能する
これを錯覚資産と呼んでいます。
ハロー効果のようなイケメンや美女が就職面接で有利になったり、ある一部分が優れていると他の部分まで優れて見られてしまう認知バイアス、それは資産になりうると述べています。
そもそも実力や実績がないにも関わらず評価が高い人は本当に不公平だと思います。その不公平の謎はこの錯覚資産によるものです。
錯覚資産を利用し運用する
錯覚資産の話はなかなかリアルでは話せないくらい、人によっては毛嫌いするような話です。しかし錯覚資産を利用し、運用することで好循環を得られるとのことを語っています。
例えば錯覚資産を知ることでまずは実力のある人とない人を見抜き、騙されにくくなること、これは他人を助けてあげることもできます。(偉い!と思っている上司を見る目を疑うことができます。)
また逆に錯覚資産をうまく利用すると、職場でも良いポジションをゲットすることができ、結局自分に好都合なスキルを得られ、さらに錯覚資産を増やしていくことができるとのことです。
錯覚資産を形成するには第一歩目の成功が必要があり、その一歩目で実行することついては本書を読んでみるのをオススメします。
運が良かったのに実力のおかげにする成功者
ただ単に運が良かっただけなのに、それは実力のおかげでした!というものも実は思考の錯覚ということを本書では心理学のテストを用いて紹介してくれます。
これって世の成功者が成功の秘訣を語りたがることに似ているのかなと思います。たまたまでただ運が良かっただけです!という成功者の言葉を聞いたことがありません。
これには「コントロール欲」というものが錯覚を招いているようです。
我々は、より効率よく生きるために、コントロールしようとしするのではないのだ
コントロールしたいから、コントロールしているのだ
コントロール欲求は、食欲や性欲や睡眠欲と同じくらい、基本的な欲求なのだ
成功するかどうかは錯覚をいかに利用するか
「肩書きなんかで人間を判断しない!」なんて思う人も、実は無意識のうちに錯覚していることまで証明されてしまい、本書を読みながら感服なのですが、錯覚資産を知りそれは具体的な価値であると認識し、利用することが醜悪な生き方のようですが上手くいく人生になる可能性が高いとのことです。
本書では錯覚資産の劇的な増やし方を自身の経験をもとに解説してくれますが本当に圧巻です。だれにでも成功するチャンスがあるのだなぁと感じています。
ふろむださんのオススメ本について
以前ふろむださんがTwitterで紹介していたオススメ本があります。
今回の本の中身にダニエル・カーネマンの話がありましたが、そのダニエル・カーネマンが書いたファスト&スローという本です。

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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認知バイアスについての本でおそらくふろむださんが大きな影響を受けたのだと思われます。シコ助も実は前々からこの本を読んでいて今回の本の認知バイアスに関する知見はこの本からのものだろうと推測できました。かなり有益な本なのでこちらもぜひ読んで見てください。
その他ふろむださんの著書です。