プロゲーマーとして活躍する日本人がテレビや書籍に登場するようになり、個々のプレイヤーの知名度が上がってきているように思います。
ゲームで勝ち上がる人っておそらく何か偏った考えをしていそうで興味を持ってあらゆるプロゲーマーについて調べました。するとやはりメチャクチャ魅力的な人ばかりで、またその生き方が参考になることばかりでした。今回は2017年格闘ゲーム大会EVO2017で優勝したときどさん(本名:谷口一)について紹介します。
ゲームを肯定する生き方
シコ助は幼い頃はゲームをやると周囲の人間から反対されました。そのせいか楽しいはずのゲームも自制が効いて程々にしています。
しかしプロゲーマー達はその制約を破り、貫いてきた人です。周りの人間から批判の目で見られたことも多々あるはずです。そんな中で群を抜いて説得力のある東大卒プロゲーマーのときどさん
ときどさんは受験中も1日8時間のゲームをしていたという強者でさらに『ゲームをしたから東大に入れた』と断言しています。
これは『そうだよねー』と頷ける人も少ないはずです。
というのもゲーム中は最も効率良く勝てる方法ばかり考えていたとのことで、ゲームキャラクターの特徴を最大に活かしたり、相手の技を徹底的に分析したり、戦略を練ったりする部分が受験勉強にも役立ったとのことです。
それを裏付けるように東大一本に絞って東大対策だけをして、その他の大学は受けなかったとか。
『ゲームしたから東大に入った』などゲームと受験勉強という普通は対極にある行為のようでおそらくときどさんには繋がりがあるのでしょう。シコ助はそこが理解できれば新たな生き方を学べると思いました。
ときどから学ぶプロゲーマーの生き方
これは経験則ですが受験勉強は自分でルールを作ったり、戦略を練ったり、効率的にやろうと考えると途端にやる気が起こります。
ストリートファイター楽しい
というのも効率的にやることは『少ない努力で大きな成果をだす』という本来の欲求に沿った行為で受験勉強という退屈な行為を報わせる可能性があり、また何より自分から受験勉強を攻略するように能動的になれるからです。
同じく東大卒の堀江貴文氏の『ゼロ』にも受験勉強にはまずは自分なりのルールを作ったそうです。
ときどさんは食生活や体調も全てゲームで勝利する為にストイックなまでに管理しており、ワンペーパーにその日に腹筋した回数や練習時間を記録しているようです。受験勉強やゲームのように日常生活を効率化しており、まるでゲームをするかのように勝ち進んでいるのです。
本書では『論理だけでは勝てない、結局人は情熱がなければ勝てない』という趣旨ですが、やはりその趣旨の下支えにある『なんでも効率的にやる』という生き方が魅力的でした。
効率的にやることが情熱を燃やすヒント
受験勉強に限らず仕事においてもまず効率的にやろうと思う事は非常に大事です。それは効果が上がるとかそんなことでなく、その過程に情熱を燃やすことが出来るからです。
メチャクチャ弱い敵がいてお手軽に倒す、これは簡単に結果は出ますがその過程は退屈です。仕事でもExcelのデータ入力をダラダラ続けるのは簡単に結果が出ますが退屈です。
しかしある程度強い敵がいて、あれこれ試行錯誤したり勝つ方法を考えたり練習する、先ほどの例で言えば、Excelのデータ入力を如何に効率良く終わらせるかを目指し、あれこれネットで調べて関数を使ったりマクロを組んだり、テンキーを使って最速で記入出来るように練習する。すると単調な仕事に対して情熱を注ぐ事が出来るのです。
つまり『効率化する』これはその過程に情熱を燃やすことが出来ます。
受験勉強、仕事、家事、遊び効率的にやると決めることで情熱的に取り組める。ときどさんの話を聞いてそんなことを学びました。
日常生活をゲーム化しよう
またゲーミフィケーションについて
ゲーミフィケーション(英: gamification)は、課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。この言葉は「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」という「ゲーム化」から派生し、2010年から使われはじめた。
ゲームデザイン手法や仕組みを用いて問題の解決やユーザー契約などを獲得すること。例えば、既存のシステムやサービスへの、順位・可視化・ポイント・カード・バッジ・ミッション・レベルシステムの採用など。さらにゲームの要素を盛り込むことによって楽しみながら意図せずそれらと関わっていってもらうことが目的で行われる場合もある。
ここでいう『効率的にやる』のイメージはゲーミフィケーションという言葉に近いです。

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ゲーム要素を受験勉強や仕事、家事、遊びに取り入れること、これが新たに挑戦したい生き方であり、日常生活をゲーム化しているときどさんに憧れるところです。
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