学生時代に受験勉強や部活で苦痛に耐えてきた人は、大学生や社会人になってあらゆる考えを知って「もっと自分の人生を楽しまなければ!」とひらめく時があります。
シコ助も苦痛だった学生時代を終えたあと、常に楽しくするという信念のもと、毎晩ビールと唐揚げで乾杯し、だらけた毎日を過ごしていました。こういう生活を何年も続けるとよくあるのが「マラソン大会に出ようか」なんてまた苦痛を伴う行為に少し憧れてしまうことです。
しかし、楽しい人生=常に欲が満たされているという閃きが後を引き、ランニングの大変さよりも皆んなでお酒を飲むオレ最高!と悶々としながらも幸せなんだと言い聞かせていました。増え続ける体重とダラダラしてしまう自分にこれが素晴らしい人生だからと自分に言い聞かせていました。
ピークエンドの法則
心理学者、行動経済学者のダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』にパークエンドの法則について記載があります。

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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ある出来事について、楽しさや嬉しさ、悲しみや辛さが印象に残るのは、ほとんどその出来事のピーク(絶頂)とエンド(最後)の状況に依存するということです。
映画やドラマに使われるピーク・エンドの法則
このピーク・エンドの法則は映画やドラマでもストーリー構成に使用されていて、ピークとエンドを意識的にどのような印象を残したいか?を検討しながら作られています。
ピーク時に狙ったインパクトを与え、最終局面にも狙った印象を与えて、観る人の感じ方を工夫するようです。
デートにおいても中盤にプレゼントを渡してサプライズし、別れ際に好印象を残すのが相手に良い印象を与えるテクニックと言われています。
過去の出来事を振り返る
過去の自分の体験を振り返ると最高だった!という体験はピーク・エンドの法則にたまたまですがあてはまっている気がします。
例えば友人4人(うち1人が女性)で観光バスに乗り、あらゆる場所を観光しました。楽しい思い出が出来たなぁと思いつつ、別れ際、その女性が男3人にチョコレートをくれたのです。(その日はバレンタインデー)
義理チョコとわかりつつも、今も振り返ると良い出来事で記録されています。
ピークとエンドで良い人生を
受験勉強が順調に進んで希望の学校に入れた人は良い出来事として記憶に残っていると思います。
テストの点が良かったり、模擬テストで合格ラインに達したりと嬉しさのピークを迎え、さらにエンドで希望の学校に合格するというピークとエンドを体験しています。
また逆に受験勉強が順調に進まず、結果も出せなかった場合は学生生活の印象は散々なものかもしれません。
ピークとエンドを『良い体験』にしないと良い出来事は作れません。
逆に言えば、ピークとエンドが良い体験であれば良い出来事となり、積み重ねることで良い人生を歩むこと事が出来るのです。
ストイックな人生はピークとエンドを際立たせる
受験勉強に限らず、部活でも仕事のプロジェクトでも努力をすることでピークとエンドが良い体験になる可能性があります。努力をすることで成功する確率が高まり、人々から賞賛されたり、報酬が貰えたりする確率が増えるからです。
ただシコ助のように努力をせずとも良い出来事だ!楽にしてても成功する確率がある!という人間もいます。
受験勉強や部活なんてストイック過ぎて苦痛すぎて、大変だと思っています。
しかしこのストイックさを肯定している人は知っています。
地道にコツコツ努力することはピークとエンドを際立たせてくれるのです。
嬉しさ、楽しさを縦軸とした時にピーク以外が低いとピーク(絶頂)とエンド(終わり)は際立って跳ね上がります。
ヘリコプターで山に登ってみる景色とコツコツ山を登ってみる景色は明らかに見え方が違うのです。
練習して我慢して飲んだ水が忘れられないくらい美味しくて、結果試合にも勝てた。ストイックな人生は良い人生を作り上げるのです。